2012.07.27
第3回 青柳文子編 PART2
几帳面すぎる少女時代を経て、可憐なルックスからは想像もつかないハードコア女子中高生を語って頂いた青柳文子さんインタビューのPART2にして最終回がいよいよ登場! 毎度おなじみとなった劔のどうしようもないエピソードが頼まれもしないのに今回も満載! そして全世界のボンクラ男子に夢を与える青柳さんのメッセージ…。世の中には、まだこんな心ある美女も存在するッ!
<ヒゲとあんまとボジョレーヌーボー>
劔:小中高、何がいちばん楽しかったですか?
青:どうかな? だんだん楽しくなった気がしますけどね。
劔:ちなみに高校にもムラキいるんですよ。ムラキは高校行っても情熱的だったんですけど。(青柳さんの小学校の卒アルを見て)あ、やっぱり! かわいいランキング1位ですよ。やっぱそうですよねー。ちばぎんっているじゃないですか。同級生に●●●●●ちゃん(人気グラビアアイドル)がいるんですよ。で、ちばぎんに「そんなステキな高校生活って何なんだ!」って言ったんですよ。そしたらもっとかわいい子がいたみたいな事を言ってて。
青:ちばぎんってどこ(出身)でしたっけ?
劔:千葉。
青:あーやっぱり都会なんだ。だって東京の子はかわいいですもん。
劔:あ、見て下さい。青柳さんも思い出のページは見事に真っ白ですね。
青:こういうのも几帳面だったからキレイなまま取っておきたかったんですよね(笑)。なんか汚されたくないっと思って。そそくさと帰りました、卒業式の後。
劔:小学校の時は几帳面でしたからね。
青:中学、高校はめっちゃ汚くしてもらいましたけどね、みんなに。
劔:あ、ホントに。ボクは中学、もちろん白紙ですね。や、寒いから帰ったんじゃないかなって。
青:高校の卒アル見せて下さいよ。あ、ムラキ探してるのか。
ームラキ、いないですねー。
劔:ムラキ確認しないと…。えーっと。あ、いた! いましたよ。
ーあれ、ムラキちょっとダサくなってますよ(笑)。
青:ムラキ、何か男性ホルモン出て来ちゃった感じですね。
劔:そうですね。
青:疑問だったんですけど、何で女子は私服なんですか?
劔:もともとは男しかいない高校だったんですよ。そこに女子が参入して来て。その時点で制服を作ったらよかったんですけど、作らないまま来たら100年が過ぎて。ボクが106回目かの入学生か何かだったんですよ。
青:劔さん、今の髪型に近くなってますね。
劔:そうですね。この頃からずっとこれだったって事ですね。
青:自分でカットしてたんですか?
劔:この時は人に切ってもらってたはずなんですけど、何故こうなるのかぜんぜん分かんないです。
青:この時の髪型がデフォルトとしてあるから、それに今してるんじゃないですか。これが正解っていう。高校になって来ると顔がけっこう出来上がって来て、面白いですね。
劔:いまこうやって見ると変なキャラもまたいますね。
ー劔さんの好きだったFさんは何組でしたっけ。
劔:4組、4組。
青:私、高校のとき好きな人あんまりいなかったんですよ。
劔:ウソーーッ!(ショックなのかしばし沈黙…)中学の時はいたんですか?
青:あんまいなかったですね…。
劔:ちなみにはじめての交際みたいなのって。
青:中学生。
劔:中学生…。
青:(4組のページを見ながら)これが好きだった人ですか。
劔:そうそう。
青:Fさん。
ーこっちも写ってますね。
青:あ、でも何かあか抜けてますね。
劔:あか抜けてるんですよ。
青:で、付き合った訳ですか。
劔:高校3年間の最後3ヶ月くらい。
青:無事、告白をして。
劔:(遠い目で)そうっすね…。ボクは大阪の大学に行く事になってたんですよ。理由はみんな東京に行くんで、東京に行くのもヤだなっていう。さっきの青柳さんの北海道行こうって気持ちじゃないですけど、ボクは転校までの思い切りは出来なかったけど、何となく反抗心みたいなので。彼女は京都の大学に行きたい学科があって、進学を目指してたんですけどね。何て言うんでしょうね、関西に行く人が少ないんで、ちょっとまあ距離が近くなって。
青:じゃあ話が合った訳ですね。
劔:そうなんです。一生懸命がんばって勉強してですね。彼女がいなかったら、勉強しなかったんじゃないかなっていうのもありますね。
青:かわいい、このシャープなあごが。
劔:今もね、ボク、彼女のブログ勝手に発見して見てるんですよ。
青:アハハハハー! どうですか今は。
劔:まあ変わんないっちゃ変わんないですけどね。
ーこの間もボジョレーヌーボー解禁パーティーやってましたね。
劔:スゴいリア充みたいな感じになっちゃってて。
青:この彼女が?
劔:そうそう。ボク、スタートラインはいっしょだったのに(現在の)その差にびっくりしてしまいました。
青:結婚はまだ…。
劔:してないですね。随時調査してますけど(笑)。
ーこの間も新潟公演(2011年11月23日 かまってちゃん@PLANET)の時にちょっと連絡したんですよね。
劔:したんですよ(笑)。
青:「来て下さい」って?
劔:(彼女は現在)雑誌の仕事をしてて。
青:甘酸っぱい思い出ですね。いいなあ、何かそういうの。
青:何でこの人ひとりだけ高円寺みたいな感じで。
劔:ヤバいのひとりいますねー。
青:ロン毛ですもんね、すでに。
劔:これいましたねー、K君。これだとオカッパぐらいに見えるじゃないですか。
青:結んでるんですか?
劔:や、これウソです。これね、ここに仕舞ってるんです。詰め襟の中に。
青:校則違反だからですか。
劔:分からない(笑)。そんな校則なかったし。髪の毛を服の中に仕舞い込んでる人だったんですよ。
青:私もよくやります、コートの中に仕舞い込むとか。
劔:それ、女の子がやると可愛いじゃないですか。マフラーを上から巻いたりするのって、あれ可愛いじゃないですか。
ーK君、ぜんぜん可愛くないですね(笑)。
劔:ぜんぜん、可愛くないんですよ。
青:何かビフォーアフター(の広告)みたいになっちゃってますね。
劔:でね、これね、前回の森下さんの時もそういう話になっちゃったんですけど、必ずひとりぐらい背景の暗い人がいるんですよ。
青:いますねー。
劔:トーンが違う人が。
青:学校来てなかった人ですか?
劔:何でなんでしょうね(笑)。分かんないです。
ーひとりだけ帽子かぶってる人はどうなってるんですか、これは。
劔:これは男塾の塾生ですか。
青:アハハハハー!
劔:これいるじゃないですか、M君っていうね、このヒゲ面。
ーヒゲ生やしていいんですか、高校生って。
劔:分かんないですねー(笑)。でもね、進学校だったんで自由だったんですよ。男の子も制服って決まってるけど、着てない人もいて。そこまで何も言われなかったんですよ。
青:これは?
劔:Y君ですねー。これもヤバいですね。
青:Y君は通常? 普通ですか?
劔:これ白塗りして現代舞踏とかに出る人ですね。
ーあんまの方でこういう人いますね。座頭市的な。
劔:進学校なんで、普通に勉強ができてこうなってるんですけどね。
青:普通にしゃべれる人ですよね。
劔:普通にしゃべれると思いますね(笑)。
青:私が昔付き合ってた人に似てますけどね。この目の細さとか。色の白さとか。
劔:Y君はけっこうヤバかったと思いますけどねー。だってコレですよ(爆笑)!
青:けっこう好きなタイプかもしれない(笑)。
ーこの写真は青田赤道みたいな顔してますね。
劔:劇画調ですよ、スゴく。
青:ここら辺のラインとかけっこういい感じですよ。
劔:これやせっぽちでガリガリだけど、胸毛があるタイプの体つきですよ。
<いつもあなたの存在に感謝しています>
ー青柳さんが14才のときのお父さんのお手紙が。
青:これはさっき写真を探してたらぽろっと出てきた衝撃的な手紙なんですけど。
ー「離れてはいますが」というのは転校してるって事ですか。
青:いや、ウチ離婚してるんですけど。小さい頃に。ずっと父はいないものとして生きてたのに、ある時手紙が送られてきて。カタカタカタカタッみたいなこの手紙が。
劔:ホントだ、ワープロの。
青:手書きじゃないんだ、みたいな感じで送られてきて(笑)。
劔:犯行声明のような(笑)。
ーアハハハハー。
青:当時は何だこれ? って思って。
劔:簡潔でいいですね、これ。
青:意味分かんないんですよ、14歳だったから。何いきなり、みたいな。今思えば、何かスゴい深いなって感じなんですけど。でもホント、イラっとしましたよ。
ーこれは封書で来たんですか?
青:何だったろう?
劔:FAXじゃないんですか(笑)。
ーカタカタカタカタカタ~、何だこれ? って(笑)。
青:フォーティーンっていうちょっと特別っぽい年齢の。
劔:「14才、誕生日おめでとう。離れてはいますが、いつもあなたの存在に感謝しています。父より」
ーいままでずっと取ってるって事はやっぱり大事にしてるんですよ。
劔:その14才の頃は…。
青:(プリクラを見ながら)これぐらいですかね。
ーこの頃は何に興味があったんですか?
青:当時「CUTiE」とか読んでて、好きなモデルさんとかもいて。友達といっしょにキャーキャー言ってたりしましたね。
劔:好きなモデルさんってちなみに誰でした?
青:横山優貴さんとか。
劔:あっ、出たー!
青:YOPPY(※1)とか。
劔:YOPPYね。
ーボク、YOPPYの宅急便を受付けた事あるんですよ。
劔:それは昔、若い頃コンビニでバイトしてた頃ですか。
ーそうです、ヤクザが店に来て困ってた頃。明け方に宅急便持って来たお客さんがいて、名前見たら「あれこの名前?」って。
青:ヤマモトヨシコ!
劔:美しい子と書いてね。
青:そう、それでYOPPY好きだったから、めっちゃスペースシャワーTVっ子だったんですけど。それでYOPPYが番組やってたんですよ。ギター講座とかもやってて、それでギターの練習とかもして。音楽はそこら辺からですね。
ー(YOPPYに)お会いした事はありますか?
青:ありますよ。大人になってから一緒に仕事して。
ー宅急便の時はバイトのボクにもいい人でしたよ。
劔:ホントですか。ボク大学の学祭の時にYOPPYが現れた事があって。その時はがらっぱちみたいでしたよ。
ーアハハハハー。
劔:ひとりで何かイキった感じで入って来て。その時、次長課長が出演で一緒にいたんですけど「準ちゃん早く帰ろーよ」みたいな感じの。
ーあれ? ボクがコンビニで見たのは違う人ですかね(笑)。
劔:何かスゴかったですよ。「YOPPYってやっぱスゲーな」って思って。小ちゃかったですけどね。今もバンドやってますけど。
青:それでYOPPYと、あの人誰でしたっけ、金髪の…。
劔:金髪……高山善廣(※2)さん?
ーまあ高山善廣さんも金髪ですけどね(笑)。
青:やまだひさしさん? やまだひさしさんと番組やってたのかな。あ、こずえ鈴さんとかと番組をやってて。それでピストルズの「アナーキー・イン・ザ・UK」を練習して、はじめてギターで弾けた曲だったんですよ。
劔:うわーいい話だなあ。
ー劔さん、ちなみにいちばん最初に弾いた曲は何ですかね。
劔:何ですかねー、ぜんぜん覚えてないなあ。でもボクも「アナーキー・イン・ザ・UK」は練習しましたよ。♪ジャジャジャジャジャジャジャジャ~ン
青:♪デデデデデデデデデデデデーデ~
ー今度一緒に演ってみたらいいじゃないですか。
青:や、もう私は忘れてしまって。
劔:昔できたって事はすぐできますよ。それが高校生ぐらい?
青:や、それが中学生。
劔:横山さん、それこそ「blue」(魚喃キリコ原作、安藤尋監督の映画)出てるんじゃないですか。
青:えー出てるんですか。
劔:出てるはずですよ、たしか友達役で。あ、違う。ごめんなさい、間違えました! 今宿麻美さんでした、それは。
青:今宿さんも好きでした。
劔:その世代のモデルさん、あと誰いましたっけ。あんじ(※3)もいましたね。
青:あんじ、好きでしたー。ホント好きでしたね。ピンクの髪にしてみたいと思ってましたもん。
ーボクらはピンクの髪と言えばCCBの笠さん(※4)でしたね。
劔:CCBですね(笑)。あと誰かな。
青:高橋マリ子(※5)さんとか。神だと思ってました。
ーボクもマシェリのポスター盗みに行きましたね。
劔:あ…高橋マリ子さんて、そっちのね。
ー桃色吐息じゃないですよ。
劔:桃色吐息の方じゃなくて(笑)。いやーびっくりした。
青:ウォータリングキスミントガムのCMとかキューピーハーフ(のCM)とか。
劔:最初出て来たのって何でしたっけ。ゼクシィでしたっけ。
ーや、違いますね。
劔:ゼクシィは加藤ローサか。午後の紅茶かな。
ー午後の紅茶はBoAとのスプリットでした。
劔:その頃、モデルさんを見てこうなりたいなって考えたりする事ってありました?
青:や、何になりたかったんだろう…。憶えてないですね。
ーなりたかったものとかって特になかったんですか?
青:動物園の人とか、水族館のエサあげる人とかになりたかったです。動物関係の仕事とかなりたいと思ってた気がします。あとパティシエみたいな。TVなんとかってあったじゃないですか。お菓子作る番組みたいな。あ、TVチャンピオン。パティシエ特集みたいなのを毎回見てて「この人達すご。。。」とか思って。なりたかった記憶はあります。
劔:いやーそうか。そういうね。で、モデルさんになる訳ですね。
劔:いやーYOPPYいましたね。よく表紙になってましたもんね、Zipperとか。
青:買ってました。
劔:ボクもね、買ってたんですよ。
青:マジですか(笑)。
劔:大学生の頃、ずーっとヒマなんですよ(※6)。夜中、ヒマでコンビニ行くくらいしかないんで。コンビニ行って雑誌を買うんですけど、だんだん何かファッション雑誌買うのいいなあって気になって来て。買ってましたよ。
青:え、女の子の?
劔:女の子の。
青:女の子のファッション雑誌買う男の子ってあれはどういうことなんでしょうね??(笑)。いますよね、ちらほら。
劔:や、可愛いなあと思って。だって男の(ファッション)雑誌見ても男しか載ってないんで面白くないじゃないですか。
青:女の子を見るのが楽しいって事ですね。
劔:そうそう。
青:洋服を見るんじゃなくてって事ですか。
劔:モデルさんを見るっていう。
青:私がメンズノンノを洋服見たくて買うのはあり得るんですけど。
劔:それはまあ、お仕事柄ね。そういうのも必要ですよ。でも男のモデル見ててもね…。ちなみに男のモデルで覚えてる人っていますか。
青:オオシバユウスケ?
劔:あっ!
ー誰ですか、それ?
連載担当 田中さん:●●の●●ですよね。
青:あ、そうなんですか! 今もですかね。
ーボクらが見てた頃のメンズノンノは阿部寛さん(※7)でしたよ。全盛でした。
青:えー。
劔:結構昔ですね(笑)。
青:あとはARATAとか。
劔:あーそうそう。フィーファンって人いましたよ。
青:知らないですね。
劔:最近思い出したんですけど。
ー誰ですか、それ?
劔:最近、ボク伊藤潤二さんの漫画をダーッと読み返して、映画もバーッと見直して。そしたら「うずまき」の主演が初音映莉子とフィーファン。
ーアハハハー。フィーファン思い出せないですねー。
劔:フィーファンって誰だっけなあと思ったら当時メンズノンノ出てて。
青:あとジョシュアとか。
劔:それ、でもちょっとボクらとは違って全然最近じゃないですか。
青:(音楽は)何聞いてたんですか、当時。楽器はじめたのはいつですか?
ー逆質問が来ましたね(笑)。
劔:ちゃんとやりはじめたのは大学の頃なんですけど。最初に一生懸命聞いてたのは尾崎豊ですよ。
ーアハハハハー!
青:やっぱりそこはそういう所から入るんですね。
ー何きっかけでしたっけ、尾崎聞き始めたのって。
劔:何きっかけなんでしょうね。友達の影響だと思うんですよね。その友達がすごい音楽詳しくて。フリッパーズというか、それこそスチャダラとかもその友達からかもしれないですね。そういうのを教えてもらったんですけど、何故かボクががっちりハマったのが尾崎だったんですよ。
青:何ででしょうね(笑)。
ー当時いちばん好きだった曲って何だったんですか?
劔:いやーだいたい知ってましたけどね。何だろうなあ。
ー好きになったきっかけの曲とか。
劔:やっぱ最初は「15の夜」とか「卒業」とかあの辺の代表曲から入るわけですけども。結構もう誰も知らないような亡くなる間際の曲とかも聞いてましたよ。
ーでも聞き出した頃には亡くなってたんですよね。
劔:亡くなってたんですよね。でもボクは尾崎豊を聞く事でいい感じでしたけどね…。好きだった男の子とか付き合った男の子からの影響とかあったんですか?
青:あんまり付き合った経験が中高となかったんで、音楽の影響は受けてないです。音楽はお兄ちゃんの影響がスゴい大きくて。お兄ちゃんのいる女友達とかがナンバーガールを好きでみたいな感じで。
劔:お兄ちゃんの影響がね。
青:音楽はいちばんそれが強かったです。
劔:(音楽聞き始めるのが)早い子ってそういうのが多いですよ。お兄ちゃんお姉ちゃんの影響とか。
青:そこしか情報がないですからね。「とりあえず聞いてみろよ」みたいに言われて訳分かんないけど聞くみたいな。
劔:ウチの弟なんかはボクの影響で、結構若いうちからブランキージェットシティーとか聞いてましたね。
青:私も聞かされてましたね。やたら歌ってましたね。
劔:ウチの弟はガリガリ君のソーダを食いながら学校通ってるっていうんですよ。何でそんな事すんのかって聞いたら、ブランキーの曲の中に「水色のアイスキャンディーをくわえながら自転車で走ってたあの頃を思い出した」って歌詞(※8)があって、後になってそれを思い出すためにやってるんだって。
青:へえー。もう作ってるんですね、思い出を。
劔:よく分かんない男でしたね。ウチの弟のイラスト(※9)がロッキンオンジャパンに載った事があって。
青:へえー、何でですか?
ー何描いたんですか?
劔:ブランキージェットシティーです(笑)。
青:そうなんだー。
ー劔さんのお友達で、料理をするので包丁を買おうと思った方がいらっしゃって。包丁っていいものだと名前を入れてくれるじゃないですか。青柳さんなら「青柳」とか。その彼はいろいろ考えた挙げ句「ブランキージェットシティー」って職人さんにお願いして。
劔:カタカナで(笑)。
青:めっちゃ何か、うーん(笑)。
ー本名は吉田さん(※10)っていうんですけど。
<いちどだけやった事があります>
劔:昔の恋愛の思い出とかはありますか?
青:恋愛…。んー恋愛の思い出…。
劔:ギャルだった頃はどうだったんですか?
ーギャルの時って恋愛の話とかはしないんですか?
青:ギャル同士でですか? まあギャルじゃないんですけどね。なりたかっただけで。
劔:ボクらのイメージではすごいしてるんじゃないかというのが。
青:全部共有みたいな感じだったと思います、友達の恋愛事情を。出会いから告白から付き合って別れまで、みんな知ってるみたいな感じだったと思います。
ー告白する時には、みんなが物陰から応援したりするような感じですか?
劔:それは男の世界ですよ。
青:あ、でも告白される時は(そういうのも)もしかしたらあったかもしれないです。高校はもうなかったです、中学まではあった気がするけど。
劔:ボクらはダマして告白させたりしてましたけどね。フラれる事を分かってて。
青:「あいつ、気があるらしいよ」みたいな。
劔:盛り上げて盛り上げて(笑)。
青:えーかわいそう。悪趣味ですね(笑)。
劔:そういう事をよくやるんですよ、男子中高生は。
ーみんなで順番に「私は○○くんが好きで」みたいな感じでやるんですか?
青:誰かが話し出すと自然と(みんな)話すみたいな感じだった気がするけど…。
劔:「あの子、カッコいいよね」っていう話が。
青:何かあんまり恋愛の思い出ないなあ…。
ーどちらかと言うと、言われる方が多い感じでしたか?
青:そうですね。たぶん言われて付き合う事のほうが多かった気がする。
劔:や、そりゃでもそうでしょう!
青:でも付き合うって言ったって、口約束だけするけど実際遊んだり何する訳でもないみたいな、純粋な付き合いだったりとか。
劔:そうですよね、要はそういう協定が…。
青:結ばれる(笑)。
劔:というだけで。学校から一緒に帰ったりするぐらいじゃないですか。
青:(写真を見ながら)この彼とかは趣味が合って楽しくて、いちばん仲よかったですけどね。
劔:男前じゃないですか。
青:何か「プリンス」(※11)って言われてたんですよね。隣の高校の人で。「プリンス通ったよ」みたいな感じで。私は「プリンス? ぷぷぷ(笑)」みたいな感じだったんですけど、何かいつの間にか付き合う事になってて。
劔:それは向こうからですか?
青:向こうからです。
劔:うわーっ。
ープリンスから。
青:そうなんですよ。高校どうしって噂って飛び交うじゃないですか、「こういう人がいるらしいよ」とかみたいな。いつの間にか連絡先聞かれてて。
ープリンスは高校生なのにジャケット着てますからね。
青:プリンスは超ヘンな人で。おしゃれヘンな人だったんですよ。服大好きみたいな感じで。
劔:青柳さん、これボク思い出しましたけど、正直高校どうしの情報、飛び交わなかったなあ…。
青:アハハハハー!
ーさっきは嘘ついてたんですか(笑)。
劔:はい(笑)。いや、やっぱり入って来なかったなあって。
ー以前も他の学校の生徒は宇宙人だと…
劔:思ってましたね。
青:遠いんですか、高校どうしは。
劔:学校町っていって学校ばっかりある所だったんですけどね。
青:時代ですよね。(劔さんとは)いくつ離れてるんでしたっけ。
劔:9才ぐらい。
青:そしたら携帯のない時代?
劔:そうですよ! 携帯電話なんかないです。ポケベルをね、高校生の時は(同級生は)持ってたんですよ。ボクは持ってなかったですけど。ボクは家電(話)一本。
青:私たちの頃はインターネットとかもあったから、学校掲示板みたいなので噂話が飛び交ったりとかもあって。
ー高校時代の劔さんは、同級生がPHSでしゃべってるのを見ただけで「あいつはヤリマンだ」って決めつけてたんですよ。
劔:そうそう。
青:アハハハハー。
劔:PHSを早く導入した人は「ヤリマン」だと思ってました。
ーそんな時代ですよ(笑)。
青:なるほどー。私、携帯持ったの中2ですね。
劔:いやーそんな時代ですよ。ボクが中2の頃の携帯ってこういうヤツ(肩からかけるゼスチャーを熱演)ですよ。
青:携帯っていうよりメカなヤツですよね。
ー通話が1分1000円くらいの。
青:会って話した方が絶対いいみたいな(笑)。
劔:プリンス…この頃いくつくらい、17才ぐらい?
青:17ぐらいだと思います。
劔:この頃のお付き合いってどういうお付き合いなんですか?
青:何か、仲よかったですよ。家族とかで。
劔:あ、ホントに?
青:向こうの家行ったりとか、みんなでご飯食べたりとかして。お正月に遊びに行ったりとか。
劔:ボクは17の頃って、もちろん女性と付き合った事ないんで。そしたら友達が女の子と付き合う事になって、その子が処女じゃないのがスゲー嫌だというのを延々聞かされたりとか。
ーアハハハハー!
劔:「俺、童貞だから分かんないよ!」って。もうそんなんですよ、17の頃って。今でもはっきり覚えてますよ。どう考えても歩いて帰ったらめちゃめちゃかかる距離を歩いて、ずーっとその話を聞いて。
青:(私は)学校は一緒に帰ってましたね。
劔:あ、一緒に帰ってました?
青:帰ってたかな? んー、帰ってた気がします。でも家の方向がぜんぜん違うんですよね。
劔:いまプリンスは何してるんですか?
青:や、知らないです。何やってるんだろう。働いてるんじゃないですかね、たぶん。懐かしいですね。
劔:うん、いいっスねー。
青:あんまり甘酸っぱい恋って感じではなくて、フレンドリーな恋愛って感じでした。恋してたかどうかは謎ですけど。超親友みたいな、仲のいい男友達みたいなノリの恋愛でした。
劔:けっこう何人か、高校の頃はそういうお付き合いをしたんですか?
青:あんまりいないんですよね。
劔:ボクは思ってるんですけど、やっぱり可愛い女の子って男の子がどんどん来るんで、バシバシふらないといけないと思うんですよ。そういう覚えはないですか? 何ならムラキみたいに20回くらい来るとか奴も。
青:アハハハハー。そんなにモテなかったですよ。何か軽い告白みたいのなら、たまにありましたけど。
劔:何ですか、軽い告白って!
青:何かジャブ入れてくるみたいな。
劔:あー。
青:もうメールとかできる時代だから「ちょっと好きなんだけど…」みたいな。呼び出してまでではないけど、メールで告白みたいなのはちょいちょいありましたね。
ー劔さんの時代は家電話に電話したらお父さんが出たりとかもするような。
劔:そうですよ。オトンが出ない事を祈りながら連絡するしかないっていう。
ーワンコールで切って、もう1回かけたら俺だからみたいな。
劔:ありましたねー。でもボクは普通に電話してましたよ、その当時。
ーFさん家に(笑)。
劔:そう。ただ一回、大阪に連れて来て、その後めちゃめちゃ(Fさんの)お母さんに怒られた事があって。その時は傷ついて、コインランドリーで3時間ぐらいずーっとうずくまってました。
青:アハハハハー。
ー洗濯もしないのに迷惑な話ですよ(笑)。
劔:(青柳さんは)ボクらとは時代が違うなあ。
青:でも中学生の時とかは、デートの1回もできずに終わったとかありましたよ。
劔:それって男女交際の形としては原始的じゃないですか。何かこう…
青:とりあえず電話はするけど、どうしていいか分かんないみたいな。今思えばめっちゃいい思い出ですよね。
劔:でも今のボクの年齢くらいになって思えば、中学生の息子に女の子から電話がかかって来たら、それはいい話だなって思いますよ。
青:自分の息子・娘だったら「がんばれっ!」って言いますよね。
劔:可愛いもんだなって思いますよね。
青:うんうん。
劔:何かでもこの当時の恋愛って、なかなかうまくいかないもんですよね。
青:大人になってからですね。ちゃんと恋愛しだしたのって。
劔:今思えば(中高生の頃の恋愛って)何でもなかったんだなって。
青:何でもなかったって。
劔:ま、ボクもね、童貞捨てたのが21なんでね。
ーアハハハハー!
劔:ボク、童貞捨てたのが21だったんですけど、18ってずーっとウソついてたんですよ。
ー何でウソついてたんですか(笑)。
劔:や、いちおう未遂みたいな感じの事もあったんで。ちょっとそれをね、カウントしようと思って。
青:ンフフフー。
劔:まあ後でよくよく考えれば、それはノーカウント、無効試合だったっていうのは、正直今なら言える…。
ーアハハハハー!
青:当時は言えないんですね。
劔:大学入って、先輩に「お前童貞か? お前童貞か?」って聞いて回られて「ボクはやった事があります」って(笑)。「いちどだけやった事があります」って言ったんですよ。
ーカッコいい先輩ですねー。
劔:いちばん最初がそれでしたからね。新入生歓迎会みたいなのがあって、ステージの上からやられましたから。
ー公開処刑ですね(笑)。
劔:(震える声で)「いちどだけやった事があります!」って。こんなレベルですよ。
ー青柳さんからはじめて好きになった人ってどういう人だったんですか?
青:幼なじみというか、幼稚園とか小学校が一緒だった男の子だったと思います。
ーそれはいつぐらいに意識し始めたというか。
青:小2ぐらいだったと思います。
ーこちらから何かアクションを起こしたりとかしたんですか?
青:してないです、いっさい。
ーずっと見てるだけで。それはさっきアルバムにいた男の子ですか。
青:あ、それは別に好きだった男の子で。その前に何となく好きだった男の子がいたんですけど、それは今思えば別に好きじゃなかったかなっていうか。ただの憧れっていうか。
劔:何なんですかね、その感覚って。
青:勉強のライバルみたいな感じでもあり、向こうも好きとかじゃないんですけど。でも好きだなって意識をホントにしたのは、この子だったかもしれない。
劔:あれ、何か可愛い子じゃないですか。
青:可愛いんですよ。
ーAくんですか。
劔:Aくん、andymoriの壮平くんみたいで可愛いですね。
青:似てますか(笑)。
劔:小池徹平みたいじゃないですか。
青:や、当時はキムタクに似てると思ってました。キムタクも好きだったんですけど。
ーや、でも彼はモテるんじゃないですか。
青:たぶんモテてたと思うんですよね。
ー青柳さんがイメージする男らしさってありますか?
青:男らしさ?
劔:今はどういった男性がいいなと思うかというか。
青:今は寛大な人がいいです。
劔:うわー。
青:何もかも受け入れてくれる人。
ー見た目とかはもうそんなにこだわらないというか。
青:こだわらないですね。
ーさっきの座頭市みたいな彼もいいっておっしゃってましたもんね。
劔:あ、Y君。Y君とかは学校の中でも最もブサイクな部類だったと思うんですよ。
青:や、清潔感があればいいです。
劔:いやーあれですね、さっき「寛大な」って話で「ボクですね」って言おうとしたんですけど、今の話でまたちょっとアレですね…。
ー4日間くらい同じ服の時ありますもんね。
劔:この仕事…過酷なんですよ…。
青:そうですよね。本当、忙しそうだなって思います。
劔:と言いつつ会社で朝まで漫画読んでたりするんですけど。
青:マネージャーって過酷だと思いますよ。私より忙しいですもん。
劔:(タレントさんの仕事の)前後を埋めないといけないですもんね。まあでも清潔感が最低条件…。
ー寛大な人って具体的にはどういう感じなんですか?
青:ぜんぶイエスみたいな感じではなくていいんですけど。むしろ言う所は厳しく言ってくれる方がいいけど、私がしゃべるのがヘタなので内容を汲んでくれるというか、読み取ってくれて理解してくれる人。話を最後まで聞いてくれるというか。話を聞いてくれる人がいいですね。
劔:(しみじみと)それは大事ですよ。
青:途中まで聞いて分かったっぽい感じになって、(相手が)ガーッて言ってくると「や、だから違うんだって」みたいになるから…。
劔:(急に大声で)ありますね、それ! それはねでもね、人とのやりとりで絶対ありますね。(周りの人だと)あのNさんがそうですよ。
ーどっちのNさんですか?
劔:Yさん。あの人は最後まで聞く前に「あー分かった分かった分かった」って(笑)。
青:自分の中で理解したっぽくなっちゃうんですよね。私は倒置法みたいなしゃべり方が多いらしくて。何かを言った後に付け足して付け足して行くんですよ。だから分かりにくいって言われるんですけど。ちゃんと最後まで聞いてほしい。
劔:や、でもそれは結論から言ってるって事だからいいですよ!
青:いいんですかね(笑)。結論から先に言っちゃうから、言いたい事は分かるけどその周辺にある細かい事が分からないから、結果伝わってないみたいになっちゃうっていう。
ーそれはちゃんと聞かない方が悪いんですよ。
劔:そう! ちゃんと言ってるんだから。
ーそろそろお時間みたいなんですが、この連載のテーマでもある「男とは?」みたいなのも聞いた方がいいんじゃないですか?
劔:え、この連載のテーマってそんなのだったんですか(笑)。
ー男メーターの話とか。
劔:そうなんですよ。毎回、男メーターの話になるんですよ。これは最初に杉作さんとお話しした時に出て来た概念で。やせがまんの一種というか。
ー青柳さんが思う「男らしさ」というのが、他にどういう要素があるのかと。
青:「寛大さ」とあと「行動力」。
劔:「行動力」!
青:口ばっかりの人って多いじゃないですか。
劔:ホントですか…。
青:多い気がしません? 口だと言うじゃないですか。特に私たちの周りは若いから口だけの人が多いんです。(行動が)伴ってないから、ちゃんと行動してる人がいいですね。
劔:ちょっとスゴい脱線するんですけど、ボクはいま女性に嫌われがちな事をしてしまってるなとふと気づいたんですけど。
青:何ですか…?
劔:(見せながら)靴下が半分脱げているという(笑)。
青:嫌われがちかもしれないですけど、でも気持ちは分かります(笑)。
劔:ここは正直にね。
青:言わなきゃ分かんないからいいんですよ。
劔:もうちょっと酔っぱらって来ると、完全に脱げてしまってて。立ち上がると「あれ? 靴下がない」みたいな事が。
青:あ、でもそれは可愛いと思います。
劔:え、ホントに。
青:可愛いと思えるようになりました(笑)。
劔:大人になって。いやー大人になるっていいですね。
青:拾ってあげたいなみたいな。
劔:いやー絶対拾わせないですよ! そこから感染症にでもなったら大変ですから。
ー翌朝、手がパンパンに腫れ上がって。
劔:紫色になってね。
ーでも青柳さんくらいの年齢の若い女性も「男らしさ」をいいと思ってくれるんですか?
青:え、全然いいじゃないですか。
劔:これは永遠のテーマで。
ーやっぱちょっと古いじゃないですか。「男らしさ」を全面に押し出すっていうのは。
劔:菅原文太さんみたいな生き方をしたいなと思って。
ー前回、ゲストの森下さんに「高倉健みたいな生き方」の話をしたら「あんなのは女の子はぜんぜんいいと思ってない」というご意見を頂いて。
劔:男の子が思う男らしさってのは結局ひとりよがりだというか。
青:あー…。なるほど。でも、男らしくがんばってくれようとしてたら、その姿勢でいいんですよ。
劔:(五木ひろしが「夜空」を歌う時のような顔で)いやーこれいい話ですね…。
青:誠意が伝わってくれば、それは分かるから。どんなに男らしくがんばってくれようとしても結局女々しいじゃないですか、男の人って。女々しい部分がスゴくあるじゃないですか。
劔:(力強く)あります!
青:だから、いいんです。それで(笑)。がんばってくれるだけで。
劔:どうですか、これまで知り合って来た男の子たちは?
青:がんばってくれようとしてたんだと思うんですけど…(笑)。これから巡り会いたいです!(笑)
劔:アハハハハー!
ーそういう人にまだめぐり会えてないんですかね?
青:や、いた事はいたんですけど、その時は私が若かったりして。
ー「姿勢が見えればそれでいい」っていうのは励みになりますね。
劔:だいたいこの企画は男たちに勇気を与えるためにやってるんで。
青:アハハハー。
劔:世の中のモテないやつらに向けて。ボク、全般的にその気持ちが強いんですけど。わだかまりを持って生きてる若い男の子の背中を押したいッっていう気持ちがスゴいあるんですよ。
青:私B専って言われますし。
劔:えーっ!
ー何ですか、B専って。
劔:あれじゃないですか、ブサイク。今、思い出したんですよ。高校の時にサクライトモイキ君っていたじゃないですか。ふたりで「ブサイクブラザーズ」って呼ばれてました。
ーアハハハハ!
青:ブサイクはいいと思いますよ。飽きないです。
劔:飽きない?
青:飽きないし、イケメンは弱いんですよ。イケメンっていう逃げ道があるから。
ーブサイクは男らしさという道がなくなったら、もはや何もないですからね。
青:女の子を引きつけるために趣味とかいろんな事を勉強したりするじゃないですか。多才な人が多くないですか?
ーまれに男前で人間性も申し分のないやつがいるんですよね。あれはどうしようもないですね。
青:そういう人は怖くて近寄れないから(遠くから)拝むだけでいいです。身近な人がいいです。
劔:青柳さんみたいな人がそう言ってくれると、世の中のブサイクたちは「ウォーッ」ってなりますよ。
ーこの回を読んで死ぬのをやめようと思ったブサイクとかも。
劔:(大声で)いると思いますよ! 「こんな子がこんな風に思ってくれるなら俺も生きていけるかもしれない!」って。
構成:中内龍(恋愛研究会。/JUNGLE秋葉原)
【脚注】
※1:YOPPY=90年代のCUTiEなどの雑誌で大活躍したモデル。後にTHE★SCANTYというバンドでも活動。本文にもある通り本名は山本美子。ちなみに「大阪が世界に誇る秘宝館」こと「赤犬」のギタリストはチョッピー。
※2:高山善廣さん=Uインターを経て大森隆男とのタッグチーム「ノーフィアー」でブレイクした身長196cmのプロレスラー。PRIDE21でのドンフライとのお互いの首根っこを掴みあったままの殴り合いはMMA史に残る名シーン。現在、代々木上原で昼はラーメン、夜は焼きとり居酒屋「胃袋掴味」(ストマックホールド)を経営中。
※3:あんじ=YOPPYと同じく90年代の「CUTiE」「Zipper」などの雑誌でモデルとして活躍の後、ウサギの着ぐるみをまとい「ポンキッキーズ」にも出演。98年にCDリリースされた「夜空には☆が輝いている」は名曲。本名は伊藤あんじ。
※4:CCBの笠さん=近年、久しぶりにTVに出演した際、立ち居振る舞いがずいぶんと女性的になっており視聴者を戸惑わせた事は記憶に新しい。そんな氏が当時よりさらに澄んだ声で歌う「Romanticが止まらない」は今聞いても名曲。
※5:高橋マリ子さん=本文にもある通り、黒澤優と共演したマシェリのCM(1999年)はむせび泣き必至。彼女出演のリーベンデールデイズアイスクリームのCM(歌:chara)も悶絶の止まらない素晴らしい作品。余談ですが、マシェリのCMは橘実里ver(1997年)も最高。
※6:大学生の頃、ずーっとヒマなんですよ=当時、劔青年が住んでいたアパートが「東京ハイツ」。大阪にあるのに東京ハイツ。ちなみに隣には大王(ex.イデストロイド)が住んでいた。
※7:阿部寛さん=メンズノンノモデルを経て「はいからさんが通る」で俳優デビュー。「結婚できない男」だと思われており、筆者もそのように思い込んでいたが、いつの間にか結婚の後、47才で父親に。芸能界No.1のクールさを誇る公式HPも必見。
※8:「水色のアイスキャンディーをくわえながら自転車で走ってたあの頃を思い出した」って歌詞=ブランキージェットシティーの「ICE CANDY」の一節。正しくは「ICE CANDYをくわえながら 自転車で走ってた頃を思い出した あの水色でとてもCOOLな ICE CANDYがとても恋しいぜ」。弟さんが当時くわえていたクールなアイスキャンディーはガリガリ君ソーダ味ではないかと推察される。
※9:ウチの弟のイラスト=「Kamipro」(現在は休刊)「映画秘宝」などの読者投稿コーナーで過剰な男気を放つイラストがあったとしたら、それは劔洋人画伯の仕業。その画風から平成の石原豪人との異名があるとかないとか。撃鉄Tシャツのイラストも担当。
※10:吉田さん=通名タカ吉田。サイゼリヤをこよなく愛し、靴はエアジョーダンしか履かないハードボイルドなナイスガイ。チャンドラーが現代に甦ったかのようなツイートが好事家の間では大人気。男なら黙ってフォローだ。@taka_yoshida
※11:プリンス=ミネアポリスのペイズリーパークに居を構えるカッコいい黒人音楽家には写真を見る限り似ていなかった為、こちらがあだ名の由来ではないと思われる。隣の高校にあのプリンスに似た生徒がいたら、それはそれで話題になる事は間違いない。
10代の頃から『Zipper』や『CUTIE』といった、青文字雑誌に読者モデルとして登場し、そのアンニュイな雰囲気と独特のファッションセンスが同世代の女の子の支持を得て、現在では人気青文字系モデルとして活躍。雑誌のみならず大きなファッションフェス、トークイベントへの出演や、2011年にはRakeのヒット楽曲である『100万回の「I love you」』のミュージックビデオに、メインキャストとして出演。その他数々のアーティストのミュージックビデオや映画などにも出演し、モデルの枠を超え女優としてもその活躍の場を広げている。
http://ameblo.jp/asbs-fumiko